30代でFIREを達成するシミュレーション計算法【2026年版】6物件オーナーが実際の数字で解説

30代FIREシミュレーション・資産計算のイメージ

「FIREを目指しているけど、実際いくら貯めれば達成できるの?」

「30代でFIREは現実的なのか、自分の収入でシミュレーションしてみたい」

FIREという言葉は広まったが、「自分がいくら必要で、いつ達成できるか」を具体的に計算している人は意外と少ない。感覚的に「2〜3億円くらい?」と思っているだけでは、いつまでたっても達成の見通しが立たない。

僕は東大卒・投資銀行勤務で、現在6物件の不動産を保有している。30代でのFIREを明確な数値目標として設定し、逆算して行動してきた。この記事では、4%ルールに基づくFIRE目標額の計算から、年収・貯蓄率・運用利回り別の達成年数シミュレーションまで、具体的な数字で解説する。

この記事でわかること

  • FIREに必要な資産額の計算方法(4%ルール・25倍ルール)
  • 年収・貯蓄率・運用利回り別の達成年数シミュレーション
  • 不動産投資がFIREを加速する仕組みと、僕自身の計算
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目次

FIREとは何か:「資産所得 ≥ 生活費」の状態を作ること

FIREとは何か 経済的自立と早期退職 資産形成で自由を手に入れる

FIRE(Financial Independence, Retire Early)とは、文字通り「経済的自立+早期退職」を意味する。重要なのは「早期退職」ではなく「経済的自立」の部分だ。経済的自立とは、「働かなくても生活費をまかなえる不労所得がある状態」のことだ。

会社を辞めることが目的ではなく、「辞めようと思えばいつでも辞められる状態」を作ることがFIREの本質だ。この状態に達した人が、仕事を続けるかどうかは自由に選べる。

僕が目指しているのも「完全リタイア」ではなく、「本業依存を脱した状態で、やりたい仕事だけ選べる状態」だ。6物件の家賃収入と金融資産の運用益が、生活費を上回るラインを目標に設定している。

FIRE目標額の計算:4%ルールと25倍ルール

FIREシミュレーション計算 資産推移のグラフとデータ分析

FIREに必要な資産額を計算するための最も有名な指標が「4%ルール」だ。

4%ルールとは

米国トリニティ大学の研究に基づくルールで、「総資産の4%を毎年取り崩しても、30年以上資産が枯渇しない確率が95%以上」というものだ。

この4%ルールを使うと、FIRE達成に必要な資産額は以下の式で計算できる。

必要資産額 = 年間生活費 ÷ 4%(=年間生活費 × 25)

これが「25倍ルール」と呼ばれる理由だ。年間生活費が300万円なら7,500万円、400万円なら1億円、600万円なら1.5億円が目標になる。

日本での4%ルール適用上の注意点

4%ルールは米国の株式・債券市場のデータに基づいており、日本の状況にそのまま適用するには注意が必要だ。考慮すべき点は3つある。

  • 税金:日本では運用益・配当に約20.315%の税金がかかる。実質的な取り崩し可能額は税引き後ベースで計算する必要がある
  • インフレ:日本でも2024〜2026年にかけてインフレが進んでおり、実質的な生活費は年々上昇している
  • 社会保障:65歳以降に受け取れる年金収入を考慮すると、「65歳以降の生活費」は資産取り崩しだけで賄う必要がなくなる

これらを踏まえ、僕は4%ルールをベースにしながら、安全率として3〜3.5%で計算することを好んでいる。年間生活費400万円なら、3.5%ルールで約1.14億円〜、3%ルールで約1.33億円が目安になる。

年収・貯蓄率・運用利回り別 FIRE達成シミュレーション

実際にいつFIREを達成できるかは、「年収」「貯蓄率(年収のうちどれだけ投資に回せるか)」「運用利回り」の3変数で決まる。以下のシミュレーションでは、年間生活費400万円(FIRE目標額1億円)を前提に計算した。

前提条件

  • FIRE目標額:1億円(年間生活費400万円 × 25倍)
  • 現在の金融資産:500万円(スタート資産)
  • 運用利回り:年率5%(税引き前)

年収700万円のケース

貯蓄率 年間投資額 FIRE達成年数(目安)
20%(年140万円) 140万円 約28〜30年
30%(年210万円) 210万円 約22〜24年
50%(年350万円) 350万円 約16〜18年

年収1,000万円のケース

貯蓄率 年間投資額 FIRE達成年数(目安)
20%(年200万円) 200万円 約24〜26年
30%(年300万円) 300万円 約18〜20年
50%(年500万円) 500万円 約13〜15年

年収1,500万円(投資銀行・コンサル等)のケース

貯蓄率 年間投資額 FIRE達成年数(目安)
30%(年450万円) 450万円 約14〜16年
50%(年750万円) 750万円 約9〜11年
70%(年1,050万円) 1,050万円 約7〜8年

このシミュレーションからわかる重要なことが2つある。1つ目は「年収より貯蓄率が達成年数を大きく左右する」こと。年収700万円でも貯蓄率50%なら、年収1,000万円・貯蓄率30%とほぼ同じ達成年数になる。2つ目は「運用利回りを高めるほど達成年数が劇的に短縮される」こと。これが、低リスク・低利回りの預金だけでは「FIRE」に届かない理由だ。

不動産投資がFIREを加速する仕組み

純粋な株式・投信の積み立てだけでFIREを目指す場合と、不動産投資を組み合わせる場合では、達成スピードに大きな差が生まれる。

① レバレッジで資産形成を加速できる

株式・投信は基本的に「自己資金だけで運用」する。一方で不動産投資は、融資(レバレッジ)を使うことで自己資金の5〜10倍の資産を動かせる。自己資金500万円でも、3,000〜5,000万円の物件を取得してキャッシュフローを得ることが可能だ。

レバレッジが効く分、資産形成のスピードは大幅に上がる。ただし融資を使う分だけリスクも高まるため、収支シミュレーションは慎重に行う必要がある。

② 毎月のキャッシュフローがFIRE後の生活費を直接まかなえる

株式・投信は「取り崩し型」のFIREになるため、市場の下落局面でも資産を売却しなければならない心理的プレッシャーが伴う。一方で不動産の家賃収入は「フロー型」の収入で、相場の上下に関係なく毎月入ってくる。

家賃収入だけで生活費をまかなえる状態(=ネット家賃収入 ≥ 月間生活費)になれば、株式資産を一切取り崩さずにFIREを維持できる。

③ インフレに強い実物資産を持てる

インフレが進む局面では、現金・債券の実質価値が目減りする一方で、不動産は物価連動的に資産価値と賃料が上昇しやすい。インフレリスクへのヘッジとしても、不動産は有効な資産クラスだ。

僕自身のFIRE計算:投資銀行・3児パパ・6物件の場合

参考として、僕自身のFIREシミュレーションの概要を共有する。

年間生活費の設定:3人の子どもを抱えながら、教育費・住宅費・生活費を含めると年間700〜800万円は必要と見積もっている。4%ルールで計算すると、目標資産額は1.75〜2億円だ。ただし65歳以降の年金収入(概算で夫婦合計200万円/年)を考慮すると、実質的に資産から賄うべき金額はそれより少なくなる。

不動産の家賃収入(現在):6物件から得られるネット家賃収入(管理費・ローン返済・修繕積立を差し引いた後)は月25〜30万円程度。これが年間300〜360万円のフロー収入になっており、生活費の約半分をすでにカバーしている。

金融資産の運用:投資銀行の給与と不動産収入の一部を毎月インデックスファンドと高配当ETFに積み立てている。現在の金融資産と不動産の正味価値(時価−ローン残高)を合計すると、目標の1.75〜2億円まであと数年というところだ。

育休中は本業収入が一時的に減少したが、不動産の家賃収入と金融資産の配当・分配金がほぼ変わらず入り続けた。「育休中でも収入がある」という事実が、育休をためらわずに取れた最大の理由でもある。

30代がFIREを目指す具体的な3ステップ

STEP 1:生活費を正確に把握し、FIRE目標額を計算する

まず自分の年間生活費を把握する。今の生活費ではなく「FIRE後に必要な生活費」を想定する。子どもの教育費・住宅費・老後の医療費なども含めて現実的に設定することが重要だ。そこに25倍をかけた額が、目標とすべき資産額になる。

STEP 2:現在の資産と「年間投資可能額」を把握する

現在の金融資産・不動産の正味価値を合計した「現在の資産合計」と、毎年投資に回せる金額(年収−税金−生活費)を把握する。この2つの数字と運用利回りの仮定があれば、達成年数を計算できる。

達成年数の計算には、複利計算ができるFV関数(Excelやスプレッドシートで使用可能)が便利だ。

計算式(概算):
将来資産額 = 現在資産 × (1+利回り)^年数 + 年間投資額 × {(1+利回り)^年数 − 1} ÷ 利回り

STEP 3:資産を「成長型(株式・投信)」と「フロー型(不動産)」に分散する

FIRE達成後の生活費を「資産の取り崩し」だけで賄うと、市場の大幅下落時に生活が不安定になるリスクがある。不動産からの家賃収入(フロー型)を生活費の一部に充てることで、株式市場の動向に左右されない安定した収入基盤を持てる。

理想的な配分の一例は、生活費の50〜60%を不動産フロー収入でカバーし、残りを金融資産の4%取り崩しで賄う形だ。この構造を作れると、精神的に非常に安定したFIRE生活が実現できる。

よくある疑問3つ

Q. 子どもがいてもFIREできる?

できる。ただし子どもがいる場合、教育費(私立中高・大学で1人あたり500〜1,000万円)を生活費に織り込む必要がある。子どもが3人いる僕の場合、教育費だけで1,500〜3,000万円の追加コストを想定しており、FIRE目標額はその分高めに設定している。子どもがいることでFIREが「無理」になるわけではなく、「目標額が上がる」だけだ。

Q. 新NISAとFIREの関係は?

新NISAは年間360万円(成長投資枠240万円+つみたて投資枠120万円)まで非課税で運用できる制度で、FIRE目的の資産形成と非常に相性が良い。運用益・配当に課税されないため、実質的な運用利回りが上がり、達成年数を短縮できる。FIRE目標額が1億円以下なら、新NISA枠だけで達成を目指せるケースもある。

Q. 「サイドFIRE」という選択肢は?

サイドFIREとは、資産所得だけで生活費の全てをまかなう「フルFIRE」ではなく、生活費の一部(例:60〜70%)を不労所得でカバーしながら、残りは副業・パートタイム収入で補う形だ。フルFIREより少ない資産額で「経済的自立に近い状態」を実現できるため、30代・子持ちには現実的な選択肢になりやすい。僕自身が目指しているのも、この「サイドFIRE」的なモデルに近い。

不動産投資の具体的な始め方・物件選びの流れを知りたい方は、サラリーマンが不動産投資を始める完全ロードマップもあわせて読んでほしい。融資・物件選定・管理会社選びまで6ステップでまとめている。

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まとめ:FIREは「計算できるゴール」だ

  • FIRE目標額 = 年間生活費 × 25(4%ルール)
  • 達成年数は「年収」より「貯蓄率」と「運用利回り」で大きく変わる
  • 不動産投資のフロー収入を組み合わせることで、達成後の安定性が増す
  • 30代スタートなら、貯蓄率50%・利回り5〜7%で10〜15年が現実的な目安

FIREは「一部のお金持ちが達成するもの」ではなく、「計算できるゴール」だ。自分の数字を把握し、投資と不動産を組み合わせた資産形成を30代から始めれば、40代後半〜50代でのFIREは十分に視野に入る。

まず「自分のFIRE目標額を計算する」ことが、今日できる最初の一歩だ。その次のアクションとして、資産形成の柱となる不動産投資の情報収集を始めることをすすめる。


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✏️ この記事を書いた人
たくみ(Takumi)
🎓 東大卒🏦 投資銀行出身📈 証券アナリスト💼 FP2級🏠 宅建士6物件保有育休3回取得

東大卒・投資銀行出身。証券アナリスト・FP2級・宅建士を保有。育休を3回取得し、育休中に不動産投資を開始。2年で6物件・年間家賃収入3,000万円を達成。「家族との時間」と「経済的自由」の両立を実体験ベースで発信。

▶️ 詳しいプロフィールはこちら
⚠️ 免責事項 本記事は情報提供を目的としており、特定の金融商品・不動産投資への勧誘を目的とするものではありません。投資には元本割れ等のリスクがあります。掲載情報の正確性に努めておりますが、最終的な投資判断はご自身の責任でお願いします。詳細は専門家・各金融機関にご確認ください。
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この記事を書いた人

・東京大学卒業
・投資銀行出身
・宅地建物取引士
・3児の父・現在育休中
・愛猫ジジの専属執事

**投資実績**
・不動産投資歴:2年
・保有物件:6件
・年間家賃収入:約3,000万円

**ミッション**
猫と子どもたちが安心して暮らせる未来のため、
家族との時間を大切にしながら経済的自由を目指しています。

同じような思いを持つパパたちに、
実体験に基づく投資ノウハウをお伝えし、
すべての家族の資産形成をサポートします。

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