「育休に入ったら収入が減るし、資産形成なんて無理でしょ?」——そう思っていないだろうか。
実は僕も、1回目の育休前は同じことを考えていた。外資系投資銀行でそれなりに稼いでいたとはいえ、給与が止まる期間に「お金を増やす」なんて発想はなかった。しかし3回の育休を経験した今、断言できることがある。育休中こそ、人生で最も資産形成に集中できるタイミングだ。
この記事では、東大卒・外銀勤務・宅建士で3児のパパである僕が、育休中に実践した5つの資産形成戦略を具体的な数字とともに解説する。育休中の給付金の仕組みから、不動産投資・副業・つみたてNISAまで、再現性のある方法だけをまとめた。
この記事でわかること:
- 育休中の収入(育児休業給付金)のリアルな金額
- なぜ育休中が資産形成に最適なタイミングなのか
- 僕が実践した5つの具体的な戦略と成果
- 育休中の資産形成で失敗しないための注意点
育休中の収入はどうなる?育児休業給付金の基本
資産形成の戦略を立てる前に、まず育休中の「収入の現実」を把握しておこう。
育児休業給付金は、育休開始から180日間は月給の67%、それ以降は50%が支給される。たとえば月収40万円の場合、最初の6ヶ月は約26.8万円、その後は約20万円だ。さらに育休中は社会保険料が免除されるため、手取りベースで見ると実質80%程度は確保できる計算になる。
僕の場合、外銀の給与水準だったこともあり、給付金の上限額(2026年時点で月額約31万円)に達していた。ボーナスは出ないものの、固定費を見直した結果、育休前とほぼ同じ生活水準を維持できた。
育児休業給付金の詳しい計算方法や受給条件については、こちらの記事で徹底解説している。
👉 育児休業給付金はいくらもらえる?計算方法と受給条件を外銀パパが解説
ポイントは、育休中でも収入がゼロになるわけではないということ。この「入ってくるお金」を正確に把握することが、資産形成の第一歩になる。
なぜ育休中が資産形成のベストタイミングなのか
「収入が減るのに、なぜベストタイミング?」と疑問に思うかもしれない。僕が3回の育休で実感した理由は3つある。
理由①:まとまった「思考の時間」が手に入る
育休中は、赤ちゃんが寝ている間にまとまった自由時間がある。僕の場合、1日あたり2〜3時間は自分の時間が確保できた。仕事に追われる日常では「いつかやろう」と先送りにしていた資産形成の勉強や情報収集に、腰を据えて取り組めるのは育休中ならではだ。
理由②:支出を見直す絶好のきっかけ
収入が減ることで、嫌でも家計に向き合うことになる。僕は1回目の育休で、月の固定費を約5万円削減した。サブスク・保険・通信費の見直しだけで、年間60万円のコストカット。これは年利5%の投資で1,200万円を運用するのと同じ効果だ。
理由③:子どもの将来を考えるモチベーション
目の前で我が子が成長していく姿を見ると、「この子のために資産を残したい」「教育資金を早めに準備したい」という気持ちが一気に高まる。これは育休中だからこそ感じるモチベーションで、投資の継続力に直結する。3回の育休すべてで、僕の資産形成は加速した。
育休中に実践した5つの資産形成戦略
ここからは、僕が育休中に実際に取り組んだ5つの戦略を紹介する。すべて育休期間中に着手し、復帰後も継続しているものだ。
戦略①:つみたてNISAで長期積立の土台を作る
最もハードルが低く、確実性が高いのがつみたてNISA(2024年以降は新NISA)だ。僕は1回目の育休中に、夫婦それぞれで口座を開設し、月3万円ずつ・合計月6万円の積立を開始した。
選んだ銘柄はeMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)。育休中の2〜3ヶ月で投資信託の基礎をしっかり学んだうえでの判断だった。2026年現在、この積立は約5年間継続しており、含み益は約180万円に達している。
育休中は収入が減るが、給付金の範囲内で月3万円の積立は十分可能だ。「少額でも始める」という行動が、復帰後の本格的な資産形成につながる。
戦略②:不動産投資の勉強と1件目の購入
僕にとって最大の転機は、育休中に不動産投資の勉強を始めたことだ。宅建士の資格も育休中に取得した。赤ちゃんが寝ている間に、1日1〜2時間を不動産の書籍やセミナー動画に充てた。
その結果、育休中に区分マンション1件目の購入を決断。頭金200万円、利回り6.2%の物件で、月の手残りは約2.5万円。ここから不動産投資のキャリアが始まり、現在は6物件・年間家賃収入約3,000万円まで拡大している。
不動産投資の始め方と全体ロードマップは、こちらの記事で詳しく解説している。
👉 サラリーマンが不動産投資で月50万円の家賃収入を得るまでのロードマップ
戦略③:育休中に副業の基盤を構築する
育休中のまとまった時間を活用して、副業の「種まき」をしておくのも有効な戦略だ。僕の場合、2回目の育休でこのブログ(ENFAZA)を立ち上げた。
初月の収益は0円。しかし3ヶ月目でアドセンス審査に通り、6ヶ月目には月5,000円程度の収益が出始めた。復帰後も記事を書き続けた結果、今では月10万円以上のブログ収入がある。育休中に「仕組み」を作っておいたことで、復帰後の忙しい日々でも収入源が維持できている。
育休中にできる副業の選び方や注意点は、こちらの記事にまとめている。
👉 育休中の副業ガイド|バレない方法から確定申告まで完全解説
戦略④:固定費の徹底削減で投資原資を確保
資産形成の大原則は「収入−支出=投資に回すお金」だ。育休中は収入を大きく増やせないからこそ、支出の削減が即効性を発揮する。
僕が育休中に見直した項目と削減額はこうだ。
- 生命保険の見直し:月1.5万円 → 月0.5万円(−1万円)。掛け捨て型に変更し、投資で資産を増やす方針に切り替え
- 通信費:大手キャリア2回線 → 格安SIM(−1.2万円/月)
- サブスクリプション:使っていないサービス5件を解約(−0.8万円/月)
- 電気・ガス:新電力への切り替え(−0.5万円/月)
- 自動車保険:ネット型に変更(−0.5万円/月)
合計で月4万円、年間48万円の削減に成功した。この4万円をそのまま積立投資に回したことで、育休中から月10万円の投資体制が整った。
戦略⑤:FIREに向けたライフプランの設計
育休中は、10年・20年先のライフプランをじっくり考える絶好の機会でもある。僕は1回目の育休で、初めて本格的にFIRE(経済的自立・早期リタイア)のシミュレーションを行った。
具体的には、現在の資産・年間支出・期待リターンをExcelに入力し、「何歳でFIREが可能か」を試算した。結果、不動産収入+金融資産で45歳までにサイドFIREが実現可能だとわかった。この目標があるからこそ、日々の投資判断にブレがなくなった。
FIREシミュレーションの具体的な計算方法は、こちらの記事で外銀パパならではの数字とともに解説している。
👉 30代でFIREを達成するシミュレーション計算法【2026年版】
育休中の資産形成で注意すべき3つのポイント
育休中の資産形成にはメリットが多いが、気をつけるべきこともある。僕自身の失敗談も含めて、3つのポイントを共有する。
注意点①:生活防衛資金は必ず確保する
育休中は給付金が2ヶ月に1回の振り込みになるため、キャッシュフローが不安定になりやすい。投資に回す前に、最低でも生活費3ヶ月分(できれば6ヶ月分)の現金を確保しておこう。僕は150万円を「絶対に手をつけない」口座に分けていた。
注意点②:育児とのバランスを最優先に
育休の本来の目的は育児だ。資産形成に夢中になって、パートナーとの関係が悪化したり、赤ちゃんとの時間を犠牲にしては本末転倒。僕のルールは「赤ちゃんが寝ている時間のうち、1日最大2時間まで」。これ以上はやらないと決めていた。
注意点③:ハイリスク投資に手を出さない
育休中は時間があるぶん、FXやデイトレードなどの短期投資に手を出したくなる。しかし、収入が限られる時期にハイリスクな投資は危険だ。僕は宅建士としても投資家としても言えるが、育休中は「守りながら増やす」戦略が最適解だ。つみたてNISA・不動産投資・副業など、長期的にリターンが見込める方法に集中しよう。
まとめ:育休は人生最大の「資産形成チャンス」
育休中は収入が減る時期ではあるが、時間・モチベーション・家計見直しの3つが揃う、人生でも稀な「資産形成のゴールデンタイム」だ。
僕が育休中に実践した5つの戦略をおさらいしよう。
- つみたてNISAで長期積立の土台を構築(月3万円〜)
- 不動産投資の勉強と1件目の購入(宅建士取得も)
- 副業の基盤づくり(ブログ・情報発信)
- 固定費削減で月4万円の投資原資を確保
- FIREシミュレーションでライフプランを設計
大切なのは、すべてを一度にやる必要はないということ。まずはつみたてNISAの口座開設、あるいは固定費の見直しから始めてみてほしい。「育休=お金の不安」ではなく「育休=資産形成のスタート地点」という発想が、あなたの家族の未来を大きく変えるはずだ。
僕は3回の育休でこの戦略を実践し、現在は不動産6物件・年間家賃収入約3,000万円、金融資産は育休前の3倍以上に成長した。あなたにも同じチャンスがある。今日から第一歩を踏み出してみよう。

コメント